先週、おばあちゃんが亡くなった。
実家で倒れて病院へ運ばれ、ほとんど意識がないままにちょうど一週間後に亡くなった。89才だった。 
お棺の中のおばあちゃんはちょっとだけ若返り、とても綺麗な顔をしていた。 

小さな頃、娘時代のおばあちゃんの写真を見せてもらった記憶がある。 日本人離れした顔立ちにクルクルの縦ロール(天然パーマ)で、ものすごい綺麗だった。 「おばあちゃん、モテたでしょう?」と聞いたら「昔のことだから、目立っていじめられたんだよ・・・」と困ったような顔をしていた。

思い出の品などを皆でお棺に入れついに出棺という時、それまでポカポカ陽気で暖かかった空模様が急に変った。 ものすごい速さで空気が冷たくなり、風が吹いてきて雪になり、ついには吹雪になってしまった。 雪が降るなんて! みんなビックリしてた。 おばあちゃんが降らせたんだ、きっと。 家を離れたくなかったのかもしれない。 
亡くなってしまったのは悲しいけれど、変に長引いて苦しまなくてよかった。 
わたしもあんなふうにコロっと逝きたいのう。