茗荷谷の猫 

茗荷谷の猫

茗荷谷の猫

いずれも能動的な効能ばかりだった。増やして、盛り上げて、力をつける。登れ、登り切れ、行けるところまで上に行くのだとせっつかれているようで、春造は及び腰になった。ケツを叩くばかりでなはなく、例えば平穏に、心穏やかな方向に人を導く効能はないのか。それでよろしいよ、あなたはそのままでよろしいよ、と言ってくれる効能を誰も見出さぬのはなぜか。それが人にとって不必要だとでも?30頁

「それでよろしいよ、あなたはそのままでよろしいよ」 
なかなか言わないし、言われたことのない言葉だな。 言われたらとても嬉しく、安心するだろうな。

この時期から冬の間に咲く花が、どういうわけか昔からもっとも好きなのだ。その慎ましやかな佇まいや、寒中に凛と堪えている様子に心惹かれるのかもしれない。春の花は自らの役目を意識しすぎてわざとらしく見えたし、ただでさえ暑くてやりきれない時期に無駄に景色を騒がせる夏の花は、彼の忌むところだった。逆に言えば、そうした誇らしげで燦然としたものを、長く苦手としてきたのかもしれない。175頁

春の花には嫉妬するし、夏の花は暑苦しくて苦手だ。

茗荷谷の猫 木内 昇

茗荷谷の猫

茗荷谷の猫

ここのところ布団の中でぬくぬくと読んでいるこの本は、久しぶりにそれが来た。ああ幸せ。
圧倒的な筆力。グイグイというタイプではないけれど、一行一行目が離せない。無駄がない。
名前からして作者は山口晃さんのような風貌の男性なのだろう、と勝手に想像しながら読んでいたが、調べて驚いた。女性、しかもまだ40ちょっとではないですか!

主人公達の「がんばらない」感がよい。鎌田實の「がんばらない」とはまた違う「がんばらない」

私たちには物語がある 角田光代

私たちには物語がある

私たちには物語がある

ベッドのなかで読んでいたのだが、唐突に私は至高感に襲われた。こんなにおもしろいものが世界にはある。本が、物語がある世界とは、なんとすばらしいのだろう。220頁

角田さんは「ホテル・ニューハンプシャー」を読んでこのような状態になったのだけど、わたしも読書中たまーにそういうのが来る。やって来る。けれどもそうそうめぐり合えるものでもない。

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

美味いの向こう側

クリスマスには、好きなケーキを2つ食べてよい、という決まりになっている。ホールのケーキは魅力的だが、相方とわたしの好みが全く違うし、割高ですし。

大好きなチョコレートケーキを久しぶりに堪能した彼。 
「うううう、うまいーーーーーーー!」と目を白黒させていた。 完全にトランス状態。向こう側へ行っていた。 そんなに好きか、チョコケーキ。

お菓子はブルボンのアルフォート。これをいつか腹いっぱい食べたいそうだ。 
刑務所に御厄介になったら、映画観るとき食べられるみたいですよ。

みなさま、良いお年を。

刑務所の中

刑務所の中

これは風邪なのか?

先週土曜あたりにノドがイガイガしはじめ、37度6分まで発熱、翌日には早くも微熱程度まで下がり、ホッとした。
…のもつかの間、咳だけ治らない! ものすごくしつこい。 きのう本屋さんで咳が止まらなくなり、涙をたらたら流しつつ、吐きそうになって往生した。
ノドは痛くなく、微熱はあるが、だるさはない。 ただ咳で体力を使うせいか、肩がこるし、胸のあたりが疲れている。
一番つらいのは、夜だ。空咳が発作的にでて、うとうとしたと思ったら、咳で目覚めてしまう。ずっとぐっすり眠れていない。
ヴィックスドロップもコルゲンコーワトローチも、そしてわたしの中では最終手段の「アネトン」も効かないのだ!
これはどうしたことだ。

今年の風邪はしつこい咳か? このあたりではあまり流行っていないけど。どこでもらったのだろう? 富士山を見に静岡までドライブしたけれど、その時か? 相方に伝染らなければいいけど。


サクマドロップ 富士山限定品
今年、2度富士山を見に行ったが、雲に隠れて見えず。 3度目の正直で今回、雪帽子をちょこんとかぶった富士山をしっかり見ることができて大満足。 なぜわたしはこんなに富士山が好きなのだろう?

サクマ式ドロップス - Wikipedia
「ブドウ、チョコ」ではなく「メロン、スモモ」入りなので「サクマ式ドロップス」ではなく「サクマドロップス」のほう、らしい。
火垂るの墓でね、妹が石を舐めてドロップだ、ドロップだと言ってた」と相方が言っていたけど、火垂るの墓、ちゃんと見たことがないのよね。TVでやってるとき、ちらちら見るだけで。そんなに悲しい映画なら、なおさらちゃんと見るのが辛いなぁ。

龍馬伝のあの歌はなんて言ってるの?

もう最初から「小鳥豆」(ことりまめ)としか聞こえんのだけど。わたしは。
残り豆、かもしれん。

最近の若いヒトってよく分からないけど、伊勢谷なんとかってヒトだけは見分けがつく。こういう爬虫類っぽいの大好き。
こういう顔のヒト「あしたのジョー」の力石ぴったりなんだけどなあ。やってくんないかなぁ。と思ってたら…
http://www.cinematoday.jp/image/N0026276_l

やってんじゃん! それにしてもテッカテカ。 でもちょっと綺麗すぎるかなぁ。もそっと顔に暗さが欲しい。
最近の痩せすぎアンジェリーナ・ジョリーを見ると、極限まで減量した力石徹みたい、、と思ってしまう。


あはは。もしかして丹下のおっちゃんは香川さん?そうだよね? 


それにしても暑すぎる。 夏ってこんなに暑かったっけ? セミさえ鳴かん。 
ちょっと涼しくなると「いま鳴いとかんと!」とばかりに一斉に鳴き出す始末。

クーラーはあるがリビングに1台きりなので、ほかはウチじゅう暑い。


夏になるとトイレに設置するミニ扇風機。ないよりマシ。
これ、アーム部分のマグネットはすごい強力なんよ。↓
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/06/05/878.html