ぼくを葬る★★★★
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実際、こんなに綺麗に終わらせることは難しいと思う。 けれどこのメルヴィル・プポーという俳優が、上手い。
ガンを宣告されてからラストまで、あせり、苦悩、迷いなど体型さえも(たぶん体重を減らしている)見事に表現していると思う。 この俳優は残された時間が少ない人間の内面をきちんと想像できる人だと思う。そうでなければこんな演技は出来ない。 以前「ベニスに死す」でも書いたが、浜辺で最期を迎える、というのはとても贅沢な死に方だ。 暗い部屋でひとりきりで死にたい人間はそういないだろう。 わたしも太陽が太陽がさんさんとふりそそぎ、人生を謳歌している楽しげな人間に囲まれて終わりたい。
そしてこの俳優さんはよく観察すると瞳がとても色っぽいのであった。
ジャンヌ・モローがいよいよ凄いことになってきたが、フランスの女優さんってここまでくると独特の凄みが抽出されるね。
フランソワ・オゾン監督は「ふたりの5つの分かれ路」もおもしろかった。
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