わたしは何を買うにもじっくりじっくりしつこいくらい考えて、使うときのシュミレーションを頭の中でして、やっと買う。 
なかなか「これだ!」と思うものにめぐり合えなくて、少し気に入ってもすぐに買わず、買いたい気持ちを熟成させて買う。 なぜなら、物凄く飽きっぽいからだ。飽きるのが怖いので、せめて時間をおいて、それでもまだ欲しい!と思ったら買うことにしている。 

でも、たまーにひと目惚れして買ってしまう。 それが最近買うたこのコーヒーカップ




かねてから「ダバダ系」*1のなんというか味わいのあるカップが欲しく、ずっと「これだ!」というものを探してたんですが、ついに巡り合った。巡りおうた。 
休日にたまに行く陶器のお店で、ちょうどイギリスの陶芸作家の個展をしてして、ふらりと入って一目惚れ。 
焼き物なのに少し「ブリキ」っぽい。 鈍く光るこげ茶がたまんない。 
眺めていたらふらっと作者とおぼしきイギリス人男性が「こんにちわー」と入ってきなさった。凄く長身で優しそうな方だった。 「これは窯で3回焼きました」とか色々とお話を聞いて楽しかったなー。焼き物のことはよう分からんけど!
このカップで「ダバダ」するたび、この作家さんとのことを思い出すにちがいない。大切にしよう。





こちらは土瓶。 いつも番茶をがぶがぶ飲むので、土瓶も探していた。名古屋などに買い物に行くとついでに探したりしてたのだけど、どれもどこかで見たような土瓶ばかり。つまんない。 
しかーし見つけたよ。地元で。 これを見つけたときも嬉しかったなぁ。 土瓶って、丸っこいものがほとんどなんだけど、これは縦に長いちょっと変わった形。そして朱泥。朱泥の色と、この変な形が妙にマッチしているようにわたしには見える。見えた。 形といい、手触りといい、お気に入り。 
茶漉しアミを止めている、小さな「おかめ&ひょっとこ」もおもしろいの。 
朱泥はわたしの実家の焼き物で、小さな頃どこの家庭にもあり、見過ぎたせいかちょっと嫌いだったけど、最近なんだか妙に懐かしくなってきてもうた。




先日、ご飯茶わんも買うた。 左は相方用。これもずっと「いいなぁ」と思って見ていた、なんともいえん色合いのお茶碗。 底の部分が少し高く、熱いご飯を盛ってもとても持ちやすい。 右は少し浅いのでお茶碗でなく浅鉢だと思うけど、わたし用。 少し緑がかった大好きな色。



温かみのある器が恋しい季節になってきた。 焼き物の出番です。ウチでは器もちょっと衣替えする。 夏にはぼってりした陶器は少し暑苦しいし、ツルっとした磁器のほうが洗いやすいしね。