栗花落

栗の花のかおりに少々むせ気味な季節も過ぎ、梅雨です。 大変苦手な季節です。
部屋中湿気でトイレットペーパーも例外なく湿気をぐんぐん吸い、ヘナヘナで若干頼りない。 いつもより少し多めに巻き巻きしなければ危ないです。

今、寝る前にゆっくり読んでいるのは恭子お姉さんの本。 少しゴージャスな香りとともに読めば、ジメジメ部屋も少しは耐えられるかも。

トリオリズム (小学館文庫)

トリオリズム (小学館文庫)

わたくしのボディには蝶のタトゥーがあります。
下半身の局部のすぐ上の部分、本来ならアンダーヘアがあるべき場所に、鮮やかなバタフライが止まっています。太ももを開くと、ブルー、レッド、グリーンの色で彩られた美しい羽を広げている姿が全開になるように、羽の下部は内ももの奥まで広がっていくようなスペシャルなデザイン。わたくしが動くとバタフライが羽ばたきます。
77ページ 

好きだなぁ、このヒトの文章。
きわどいことを書いているのに、少しもねっとりしていない。むしろ、優雅。
たぶん「アンダーヘア」「バタフライ」など英語が多いので、全体の響きが泥臭くならないのだと思う。 英語が多いとなんだかインテリジェンスをひけらかしているようでイヤミになりがちだけど、不思議と心地よい。

試しにこの本の英語部分を日本語に変えて読んでみて下さい。 雰囲気ががらっと変わってしまうから。

恭子お姉さまは「セックスは知性がないと楽しめない」と主張するが、読むとその言葉の意味がよく分かる。 
こういうヒトは日本人男性では物足りないだろう。 海外の「グットルッキング・ガイ」しか相手にしないのも仕方ないのね。

ゴージャスで刺激的な生活に圧倒されるけれど、羨ましくはない。
だってボデーのお手入れやら社交パーティーやら大変そうなんだもん。

彼女もこれから歳を重ねていくのだけど、衰えをどうクリアしていくのかな。
おばあちゃまになっても引っ込まないで、ちゃんと表舞台にいて色々と見せてほしいなぁ。